賃貸に住まれている方の中には、多くの方が一度は経験するであろうご近所さんの騒音問題。
ニュースなどに取り上げられる「騒音オバさん」レベルの問題はそうそう起きるものではありませんが、夜中の足音や楽器、話し声などの騒音に関してはかなり多くの方が体験されている事でしょう。
かくいう、私も先月その問題でかなり疲弊していたのですが、ある方法を実践したところ案外すんなり解決したので、今回はその方法とシェアしたいと思います。
私の賃貸の部屋で起きた夜中の騒音問題
先に実際に私の部屋で起きた騒音問題についてご紹介しておきましょう。
今回の問題の発生源は真上の階の住人のかかと歩きによる騒音です。
しかも、昼間や夕方なら私自身そこまで気にせず聞き流せるタイプなのですが、かかと歩きが始まるのが基本的に夜中の0時〜朝の6時というバリバリ睡眠時間にあたる時間帯だったのです。
かかと歩きとは?
あまり聞きなれないかもしれませんが、このかかと歩きとは膝のクッション性を一切使わずにかかとから着地させて歩く歩法で、かなりの音を出します。
普段からヒールを履く女性に多い歩き方のようで、街中で見かけた場合の印象はかなり性格が悪そうに見えるだけではなく、今回のように賃貸に住まわれている場合は、確実に階下に迷惑をかける歩き方です。
言い方は悪いですが、本当に周りに不快感を撒き散らす歩き方と把握していただければと思います。
怒りで表現が乱れております。ご注意ください。
賃貸の情報
続いて、この騒音問題は賃貸物件の騒音設備次第でもかなり影響する部分となりますので、私が住んでいる賃貸の情報についても簡単にご紹介しておきましょう。
現時点でこの物件は築11年でそこまで古くない物件です。
全部屋で共通化は定かではありませんが、30㎡前後の1Kで私の部屋の床は全く音が響かない作りになっています。
騒音に対する一般的な対応
こういった上階からの騒音問題ですが、ネットで検索してみたところ同じような悩みを抱えられている方がかなりいるようでした。
そしてそれに対する対応策についても、一般的な方法がございましたので、まずはそちらをご紹介いたします。
基本は賃貸の管理会社に電話
こういった賃貸の周辺の部屋からの騒音問題に関しては、基本的に始めに行うべき対策として管理会社への電話が挙げられます。
電話で伝えるべき内容としては、具体的な時間帯、騒音の内容(足音やテレビの音など)、どの程度の騒音なのかです。
ただ、この初期段階の対応では、管理会社は直接問題のある部屋に注意や警告を出すことはなく、まずはマンションの全室に騒音に対する注意文を投函することから始めます。
それでも収まらない場合は、問題の部屋の郵便受けだけに直接投函、それでもダメならその部屋の住人に直接電話をかけて苦情が来ている事を伝えるといった具合です。
この方法で、その問題となっている張本人がまともな人間であればいずれかの段階で騒音問題は改善されるでしょう。
しかし、頭のおかしな人間だったり、そもそも自覚のない人間に関しては上記の方法でも改善されないケースもあるのです。
自分から言いに行くパターン
管理会社に依頼して注意してもらう方法が、一番ストレスなく注意を行う事ができるのですが、これで改善されない場合、もう一度管理会社に電話、その数日様子を見て改善されなければ再度管理会社に電話、と一発で解決しなかった場合の手間は凄まじいものです。
実際にこの作業が面倒に感じられている方も、それなりの割合存在しているようでした。
そういった方々は、管理会社に電話して注意してもらう代わりに、なんと自らその住人に文句を言いに行くという行動を取られるでのす。
もし、自分自身が強面であれば、一発で解決する可能性があるので、ある意味即効性の面では有効的な方法でしょう。
しかし、直接訪問という方法は、それなりにリスクのある方法でもあるのです。
というのも、騒音問題は大概夜の時間帯に起きています。
その時間帯に文句を言いにいった先の住人がもし女性だった場合は、万が一警察に電話されてしまうと反対にこちらが悪者扱いされてしまう可能性があるのです。
それに、今のご時世、頭のネジが吹っ飛んでいる輩が多いので、直接注意しにいった事で逆上して騒音がひどくなったり、逆恨みで嫌がらせを受けたり、最悪刺されてしまう可能性も0ではありませんので、それなりにリスキーな方法なのです。
警察に通報パターン
特殊なケースとしては、警察に通報される方もいたようです。
夜中の騒音に耐えかねて警察に電話し「騒音問題について相談してもいいか」と聞かれたそうです。
結果的に、すんなりとOKを貰えた様で警察が騒音を出している人の家まで乗り込まれたそうです。
自宅に警察が来たら流石に騒音も収まるでしょうが、これには一つ注意点があり、どこからの通報なのかその家の住人にわかってしまうという事を把握しておく必要があるのです。
私が実際に行なった騒音対策
では、上記の内容を事前に調べた上で、私がとった行動についてご紹介していきましょう。
騒音計で騒音レベルの測定
私の場合、管理会社を通じて注意を促す方法を選択しましたが、管理会社に電話する前にある事を行いました。
それは騒音計による騒音レベルの測定です。
もちろん、騒音計など普段使うことがないので、わざわざ騒音対策用として購入しましたよ。
これを購入した意図としては、そもそもの話、これが騒音に該当するレベルの音なのかどうか、自分が単に神経質になっているだけではないか、そして管理会社に電話した際にそう思われて真面目に対応してもらえないのではないかという要素を排除するためでした。
で、実際に計測してみたところ、なんとびっくりの50.3dBというなかなかの数値を記録したのです。
ちなみに環境省で設定されている数値は以下の通りです。
昼間 | 夜間 | |
療養施設、社会福祉施設等が集合する地域 | 50dB以下 | 40dB以下 |
専ら住居、主として住居に供される地域 | 55dB以下 | 45dB以下 |
相当数の住居と併せて商業、工業等に供される地域 | 60dB以下 | 50dB以下 |
測定数値を引っさげて管理会社に電話
ここで思わぬ収穫をえたので、早速測定した数値とともに管理会社に電話して事情を説明しました。
すると、初めは全部屋への注意文からのスタートかと思いきや、いきなり対象者宛への手紙からスタートしてくれることになったのです。
ただ、私は真上の階の人間からの騒音と考えていましたが、万が一その隣の騒音の可能性もあるかもしれないという事で、一旦は私の上の階とその両隣に向けて手紙を出してもらう事に。
続いては電話での注意に移行
これで解決してくれれば良かったのですが、一向に騒音が解決する兆しがありませんでした。
一応、ポストに投函された手紙を読むまでにタイムラグがある可能性があるので、管理会社が手紙の投函を行なったという日から3日間は様子を見ました。
ポストの中身の確認は、はたから見るとストーカーに見えますので、やりすぎには注意です。
なので仕事の昼休憩に管理会社に電話を入れて、騒音の改善ができていない事を伝えました。
そして次なる手として提案していただいたのは、私が騒音の元凶だと睨んでいた真上の住人に直接電話をかけてもらうとういう方法でした。
今回のケースで言えば、(恐らく)かかと歩きという本人には自覚のない騒音が元になっているので、直接電話でないと効果はないだろうと思っていましたので、この提案に期待を寄せる事に。
そして、その日の帰宅時に管理会社から電話があり、相手と電話がつながり「騒音の件を注意しました」という朗報を聞くことができました。
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管理会社に注意してもらってから1週間
そこから1週間、嬉しい事に騒音は収まったのです^^
やはり、かかと歩き系の騒音は本人に全く自覚がないパターンが多いので、それが周りに迷惑になっている事を把握してくれさえすれば、まともな人であれば気を使ってくれ様です。
ただ、それでも元々そういう歩き方だったせいか、騒音レベルの足音は無くなりましたが、まだ歩いている音は聞こえています。
ちなみにこのマンションはかなり防音がしっかりしていて、両隣からの音はほぼ0です。
つまり、そんな構造のマンションでそれだけの音を出していたという事は、凄まじい歩き方をしていたのでしょう(汗)
でも、現状の音の大きさであれば夜中に目を覚ますことはありませんので、ようやく平穏な日常を取り戻すことができました。
かなり長くなりましたが、もし同じ様にマンションの上階のかかと歩きなどによる騒音に悩まされている方は、一度測定器などで徹底的に証拠を集めてから管理会社に電話するといいでしょう。