熱帯魚などを水槽で飼われている方に共通する悩みとして、「コケ問題」が挙げられます。
これは水中に生体を入れている以上、どうしても避けられない事ではありますが、管理方法次第では水槽内のコケの発生を抑えることも可能なのです。
ここではそのコケ対策法についてご紹介いたします。
コケの発生を抑制する方法
それでは早速ではありますが、このコケの発生を最小限に抑える方法についてご紹介いたします。
ご紹介する方法としては、全部で3つとなります。
餌の量を減らす
まず、一つ目のコケの発生を抑える方法としては、熱帯魚達に上げる餌の量を減らすというものです。
もちろん、減らすといっても生体が餓死してしまう様な過剰な制限ではなく、与えた餌が1分ほどで全て綺麗に食べ終えれる位の量に抑えるというレベルの話です。
照明点灯時間を短くする
2つ目のコケ対策としては、照明時間に関するものがあります。
具体的には、水槽の照明の点灯を行う時間帯を短くするというものです。
点灯時間を短くすることで水草の成長や光合成活動を少なくすることになりますが、これがコケの成長を抑制することにも繋がるのです。
水換えの頻度を上げる
3つ目の方法としては、水換えの頻度を上げるというものがあります。
ちなみに、ここでいう水換えというのは水槽の水を全て取り替えるという意味の水換えではなく、全体の1/4〜1/3ほどの量だけの水換えのことですので、その点はご安心ください。
とはいえ、小型水槽の場合は5分ほどで完了する作業ですが、大型水槽となるとそれなりに労力の必要な作業となりますので、前述の2つの方法を試しても大きくコケの抑制が見られない場合に行ってみると良いでしょう。
水槽内にコケが発生する原因
では、そもそもの話、なぜ水槽内にコケが発生するのかという根本的な原因についても見ていくことにしましょう。
これを知ることで、前述で紹介しているコケ抑制対策がなぜ有効的なのかも理解できる様になることでしょう。
コケも植物の一種
まず、根本的な話になりますが、コケは一応植物の一種となります。
日光が盛んな場所であれば光合成も行いますし、夜になれば嫌気呼吸(二酸化炭素を出す)もしますので、普通の水草と同じ働きを行うと認識して大丈夫です。
なので、水草がよく育つ環境というのは、コケにとっても非常に望ましい環境になっているということなのです。
水中内の栄養過多により発生
そして、このコケは水中に含まれる栄養分が過剰に増えた時に発生します。
少量の栄養分であれば、植えている水草の養分となってくれるでしょうが、水草はそこまで急速に水中の養分を吸収することは出来ません。
なので、水草用に栄養剤を入れすぎたり、熱帯魚の餌が食べ切られずにずっと水中に残留している状態では、それがコケ成分の養分となってしまい爆増してしまうことになるのです。
コケ対策はそれぞれ違うアプローチ
ここで改めて前章でご紹介のコケ対策について見てみましょう。
ご紹介の対策方法は、それぞれ以下の様な役目を担ってくれているのです。
餌の量の削減 | 水中の栄養分を極力減らして、コケに回る栄養分を減らす作戦 |
照明時間の削減 | コケの光合成を阻害することで、コケの増殖を抑制 |
水換え頻度の増加 | すでに水中に含まれている栄養分の希薄化と、漂っているコケ成分の除去 |
なので、現時点で水槽にコケが全く無い人の場合は、コケ発生の予防策として餌の量の調整を。
ポツポツとコケを見かけることがある場合は照明時間の削減と水換え頻度の増加で、コケの増殖を抑えることができる様になるでしょう。
水換えでコケ抑制している実例
ただ、情報だけではイマイチ信ぴょう性に欠けてしまうかと思いますので、私がチャンネル登録しているアクアリストのYouTube動画を紹介しておきましょう。
このクロイワ氏も水槽の水換えを頻繁にされている方で、この行為がどれだけ効果的なのかをこの動画で確認することができるでしょう。
スポンサーリンク
コケを減らして水景を楽しもう!
以上が熱帯魚などの水槽内に発生するコケの対策方法と、コケが発生する理由についての紹介となります。
基本的にここで紹介している部分さえ押さえていれば、水槽内のコケ問題に悩まされる頻度は劇的に少なくなるでしょう。
ちなみに、この方法はあくまでもコケの発生を抑える方法ですので、すでにコケで一杯になっている水槽の場合は一旦大規模なコケ掃除を行うか、もしくはコケ取り生体(ミナミヌマエビやオトシンクルス、石巻貝など)の導入も併せて行う必要があるでしょう。
ミナミヌマエビとオトシンクルス、どっちが飼いやすい?
熱帯魚の水槽のコケ対策として、ミナミヌマエビやオトシンクルスの導入が有名な方法となっています。 しかし、水槽の大きさなどの関係から、どちらか一方のみしか導入できないという方もいらっしゃるかと思いますの ...
続きを見る