ニキビ跡やクレーター処理、美肌効果で最近話題のダーマペンですが、その一方で「ダーマペンは危険」という話も聞きます。
これについて過去に美容外科でCO2レーザーで顔に穴あけまくった私から言わせると、使い方次第だと感じています。
そこで、今回はダーマペンの使用上の注意点についてご紹介いたします。
こちらのダーマペンはYouTuberさんが紹介されていたものです。
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施術で重要なのは時間ではない
ダーマペンは美容外科クリニックに通ったりするよりも、かなり安価に施術を行う事ができるメリットがある反面、施術は自分自身で(もしくは友人・家族に頼む)行う必要があります。
もし周りに専門家がいれば問題はありませんが、多くの場合は素人が扱うことになりますので、YouTubeなどで紹介されている「ダーマペンの使い方」などを参考にされる事でしょう。
実際、私も色々な動画を拝見しましたが、多くの動画で違和感を感じる内容がありました。
それが「施術時間」に関する紹介でした。
施術時間は人それぞれ
というのも、ダーマペンによる施術時間というのは、ゆっくりと施術を行う方やダーマペンのスタンプ回数を高速設定でスピーディーに行う方とで、施術範囲や往復回数も大きく広がります。
なので、施術時間に拘って施術してしまうと、ゆっくり施術される方の場合は少し足りないという事になり、逆に素早く施術される方の場合は施術過多で肌がボロボロに傷ついてしまう可能性が高くなります。
そうなった場合、前者のゆっくりタイプの方であれば問題になる事はありませんが、後者の素早く施術される方の場合は過剰に肌にダメージを与える事になりますので、ダウンタイムは長期化してしまうだけではなく、下手すれば色素沈着や逆に肌が凸凹になってしまう可能性も出てくるでしょう。
重要なのは往復回数
これに関しては、往復回数で考える必要があります。
私も美容外科で顔に穴を開ける際にスタッフさんに「クレーターが大きい部分だけ多めに照射できますか?」と聞いた事がありますが、その時も「過剰照射は逆効果なので限度はあります」と言われたものです。
なので、私の場合であれば同じ箇所は最大でも3往復までにする様にしています。
もちろんかなり精密に施術することができる方であれば、もう少し往復回数を増やしても大丈夫でしょうが、素人操作の施術ですので同じ箇所に何度も針を刺してしまうとその部分だけ過剰なダメージが入ってしまうので、極力均等になるようにダーマペンを当てるべきでしょう。
針の衛生管理
続いては、ダーマペンの針の衛生管理について。
本来であれば、この針は一度施術に使用したものは破棄するべきだと説明書に記載されていますが、勿体ないと感じてしまい2〜3回使用してしまう方もいるでしょう。
私自身も1回で廃棄することはありませんので、その点についてはとやかく言うつもりはありません^^;
が、その際の針の衛生面での管理には相当気を使う必要があるのです。
雑菌がついた針は最悪
というのも、お肌に刺した針には人間の組織液や細かな細胞の欠片などが付着する事があります。
それ自体はもともとお肌に存在しているものですので特に問題ないのですが、それらが針に付着した状態で放置してしまうとそれを餌とする菌類が繁殖する可能性がかなり高くなるのです。
そうなると、次回の施術時にその針で刺してしまうと、雑菌が肌の表面ではなく内部に付着してしまい、そこから雑菌の繁殖などが起きて肌荒れやニキビ、下手すればもっと厄介な事態になりかねないのです。
なので、一度でも施術に使用した針を次回以降も活用したいという場合には、何かしらの対策が必要になるのです。
個人的な対策
この針の再利用に関してはメーカーでは推奨されていませんので、基本的には廃棄する事が正しい方法となりますので、ここから紹介するのはあくまでも私の個人的な方法となりますので、これを参考にされるかどうかは自己責任で判断していただければと思います。
step
1洗浄
私の場合、まずは施術後の針部分に泡タイプのハンドソープを付けて、そのまま流水で流します。
そしてこの動作を2往復します。
針が曲がったりするので、水流以外の力は与えない様に。
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2乾燥
その後、針に付着している余分な水分を飛ばすためにドライヤーをかけます。
この際プラ部分が熱で変形してしまわない様に、送風のみで乾かす様にしています。
これでほとんどの雑菌や水分は除去できていると思いますが、完全に0にすることは不可能に近く、少しでも残っていると次回の施術時(2~4週間後)には繁殖してしまう事が考えられます。
水分が残っていると、そこが菌の繁殖場所になる事もあります。
step
3保管
なので、この繁殖を抑えるために冷凍庫に入れて菌の活動を限界まで抑える様にしています。
ほとんどの最近は冷凍庫の様な氷点下以下の環境では死滅する事がないにしても、活動自体をかなり抑える事が出来ますので、細菌の増殖という一番避けたい現象自体は抑える事が可能だと考えています。
水分が残っていると、再利用時に針が固定されたりして故障の原因になります。
その他の注意点
上記の2点が、個人的に素人施術で大きなリスクに繋がりそうなポイントとなります。
ただ、他にも細かい点で注意した方が良い項目もありますので、ここからはそれらの点についてもご紹介します。
睡眠と程度な食事が大前提
ダーマペンによる美肌は、針で穴を開ける事で肌の再生力を高める事で効果を発揮する手法です。
そのため、寝不足や極度な食事制限などを行なっているタイミングでダーマペンを行ってしまった場合、いくら肌に穴を開けたとしても元々の回復力自体が低くなってしまっている状態ですので、綺麗な肌にならなかったりダウンタイムが標準よりも遅くなったりと何かしらのトラブルに見舞われる可能性があります。
なのでダーマペンの施術を行う際には、回復能力が正常に働いている状態、十分な睡眠と適度な食事が確保できているタイミングで行う様にしましょう。
針が曲がりだしたら交換
前述でダーマペンの針の再利用についてご紹介していますが、流石に針が曲がり出した場合は交換をする様にしましょう。
こういったアタッチメントは基本的に消耗品というカテゴリーに分類されるものですので、機能を十分に発揮できない様な状態になった場合は躊躇せずに廃棄する様にしましょう。
もし、曲がったり先端が丸まってきた状態で使い続けてしまうと、ダーマペンでのスタンプの際に綺麗に穴が空かず、細胞を破壊しながら陥没さてしまう可能性がありますので、逆効果になります。
頻度は2~4週間に一回
何度も紹介していますが、ダーマペンは肌の再生力を利用した美肌作用を起こすものです。
なので、一度施術を行うとその美肌作用が働いて綺麗な肌が出てくるまでに日数が必要になり、その間はダーマペンで新たな穴を開けてしまわない様に我慢する必要があります。
が、「ダーマペンをすると美肌になる」という事ですので、待つのが勿体なく感じてついつい追加で施術してしまう方も出てしまうかも知れません。
もし、その施術が前回の施術で行わなかった箇所であれば問題ありませんが、前回と同じ箇所に短いスパンで施術してしまうと、再生途中の細胞にも穴を開けてしまい思う様に美肌効果を実感できない可能性があります。
そういった事が起きない様に、説明書に記載されている様にダーマペンの頻度は2~4週間に一回のペースで行う様にしましょう。
まとめ
以上がダーマペンを使用する上での注意点となります。
冒頭でもご紹介のとおり、上記の注意点を守らずにダーマペンを乱用してしまうと、噂通り「危険」な道具になりかねません。
美肌になりたいという願望は私も痛いほど分かりますが、逆に肌が汚くなってしまうリスクもありますので、ここはグッと堪えて正しい方法で施術を行う様にしましょう。